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「あら‥‥?美明ちゃんもうお帰り?侑士に家まで送らせ‥」
「結構です!お邪魔しました!!」
玄関で鉢合わせたティーカップを乗せたお盆を持った侑士母の発言をさえぎり…。
一礼すると玄関から勢いよく飛び出した。
”なによ‥‥!侑士の馬鹿!!”
私の頭の中にはこの言葉だけがいっぱいになって、ぐるぐると渦を巻いていた。
考えれば考えるほど悲しい気持ちが溢れて、気が付いたら走りながら泣いていた。
「なによ…っ侑士なんか‥‥っ!」
”大っキライ‥‥!!!”
その後携帯にかかってきた侑士からの電話をことごとく切ってやった。
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