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「着いたぜ………」
美香は今にも寝そうだ。
「……ぅん、ふぁ~あ。」
「美香、家に着いたぜ。」
「うん、わかった………」
美香は瞼を手で擦ると、車のドアを開けた。
……………なかなか降りないな、どうかしたのか?
「洋輔、降ろしてぇ~。」
………まだ寝ぼけてるのか?それとも………どっちでもいいか………
「わかったよ、降ろしてやるからそこで待ってな。」
俺が後部座席に座っている美香に言うと俺は車から降りた。
すると………
「自分で降りるに決まってんじゃん。馬鹿じゃないの~!」
少しイラッときた……
「…………!!」
俺は美香を肩に担いだ。
「ちょ…………、何すんのよ!」
「いや………何って……」
………何すんのだろう。
何にも考えていなかった……
一度肩に担いだ美香をおろした。
「悪ぃ、「本当に何考えてんの?いきなりだよね、洋輔は…………」
あ~、うるさいなぁ………
俺がどんだけ心配してたと思ってるんだ。
「………!!」
俺はこのうるさい唇に己の唇を重ねた。
「………はぁ、はぁ……」
「俺明日仕事だから早く部屋に戻ろうぜ。」
コクッ…………
……本当に美香は可愛いなぁ………
俺は車を車庫に入れると、エレベーターにのり、美香が待ってるはずの部屋に向かった…………
……………美香がドアの前に座っている。
部屋に入らないのだろうか………
あ……………
俺が鍵持ってんだった………
「…………寒いんだけど…」
確かに美香の体は冷えきっている。
「先に風呂にでも入っててくれ……」
ガチャガチャ………
金属の扉が開くと美香は体を震わせながら廊下を歩いて行った。
美香は風呂場のドアを開けて中に入っていった。
俺は寝室に行って明日の用意をしようとしたが、………やっぱ寝るか………
明日は早いから俺は寝ることにした。
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