喧嘩

5/6
144人が本棚に入れています
本棚に追加
/470ページ
「美香、何処にっておい何だそのかっこうは?」 恥ずかしくて…     洋輔の顔を見ることが できなかった……… 「…ん~、まっいいか。そういや昼飯何食べる?」 「えっ、奢ってくれるの?」 嬉しかった、洋輔が奢ってくれるのは滅多にないからだ。 愛しています。貴方を… 愛しています。できれば永遠にこの時が続くことを願っています。 美香は顔を赤らめて恥ずかしそうにしていた。 素直じゃない美香はすぐ俺の言ったことを否定するが今日は…………… 何か違った………。 何があったんだ? 全くわからない……… だけどこんな俺にも一つだけわかることがある。 俺はお前のことを好きだ…いや、愛している。 他の男には指一本も触れさせるものか… 誰にもお前を渡しはしない……… 美香……、お前は俺のことどう思ってるんだ? お前にその言葉を聞く勇気がないこの俺に教えて欲しい……… 俺のことが好きなのかどうなのかを…… 醜く歪んだ心をもつ俺に教えてくれ……… 「洋輔、どうしたの?」 美香が俺に話しかけてきた。 こんなことを悟られてはならない…… 美香からこの恋愛の答えを聞きたいから…… いつも通り道化師として美香に接するか……… 俺の、俺の本性を知られたくない……… 本当に美香のことを好きになってしまったからだ…… 「うんにゃ、どうもしないけど…」 「美香こそさっきは何やってたの?」 美香は顔を背け、トマトのように紅く染まった。 ま、大体予想がつくけど… 携帯かけたとき凄い雑音がしたし、美香のかっこうから考えると………… 事故現場に行ったのだと思う、そう思いたい。 美香も俺のことを心配してくれたんだと実感できる。 愛しているよ………… 美香………… 君を幸せにしてみせるから……… 絶対に……………  
/470ページ

最初のコメントを投稿しよう!