貴方を愛してます。

想い

貴方は私のことを愛していますか？

臆病な私に教えてください

「……んぅ～、……ん？」

……あれ……家だ……。

いつ家に帰ってきたのだろうか？

………確か私は洋輔と二人でラーメン屋に行って…………

…………どうなったんだっけ………

私はひどい頭痛がする頭を押さえながらベットから降りた。

………そうだ……洋輔は？

おぼつかない足取りで洋輔の部屋に向かった。

「…洋輔……洋輔……………あのさ…ってまだ寝てるし…………」

私は寝息をたてている洋輔を見て"可愛い"と不覚にも思ってしまった。

この男に"可愛い"という言葉はにつかわしいくない、むしろ"渋い"とか"カッコいい"という言葉がむいているだろう。

だが子供っぽい性格のためか、そのようにも思えない。

私は足音をたてないようにゆっくり洋輔のベットに近づき、洋輔の額に軽くキスをした…………

私は「愛している」と小声で言うと水を飲むためキッチンに向かって歩き始めた。

それから一時間後…………

「……ふぁぁ～ぁっ……」

ん………もう朝か………

寝ぼけている洋輔は頭を羽毛の枕にうちつけていた……

バフッ……バフッ………

…………あ～、何か目が覚めたかも…………

俺は美香の寝顔を見るために美香の部屋に向かった…………

…………台所で物音がする…………

美香………もう起きたのか……………

俺は今日はどのように美香の前で演じればよいのかを考えてから台所へ通じる扉を開けた………

カチャ…………

「あっ、おはよう洋輔」

俺がいつも寝っころがっているソファを美香が独占していた…………

これは想定外だった…………
今の美香はいつもの美香らしくない………

もしかして……………

二日酔いってやつか？

ザルがようなんて初めて聞いたぜ……………

俺はさっきまで考えていたことが美香のだらしない姿を見て真っ白になったが、たまには俺もありのままで美香に接するのもいいかなと思った。

「おはよう美香」

「…朝飯まだつくってないんだ…」

「俺がつくるからいいぜ」