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「……えっ、洋輔が…?」
何だよ、俺が料理しちゃ駄目だって言うのかよ……
「…………駄「駄目よ…………
俺の言葉を遮って美香は言った。
「だって後が恐いから……料理つくったから何して…とか料理つくったから何させて………とか言うに決まってるじゃない………」
……そういうことか………
それは美香、お前が可愛さあってのことなんだぜ……気付けよ……………
「私が朝飯つくるから……そこで待ってて……」
俺はいつものソファに寝っころがった…………
…………少し美香の体温で温かくなっている………
……何だかまた眠くなってきたぜ…………
…………洋輔ったら朝から何を言うのかと思えば……………
洋輔のいつもの行動から考えるとそうなるに決まっている…………
…………あ~、頭が痛い…………っ………」
よそ見をしていたせいで、私の左手の人指し指を少しだけ切ってしまった。
今日の朝は凄くひえていたせいか、傷の痛みが料理をつくっている間に段々痛くなってきた……………
一回料理するのを中断し、救急箱を探すことにした…………
なかなか見つからないわね………………
「洋輔…………ってまた寝てるし…………」
私が苦労しているのをつゆしらず、寝息をたてていた……………
自分で探すか…………
洋輔のいるリビング………トイレに……………………物置…………………………私の部屋……………………
ないじゃない………………一体何処に…………………
次に洋輔の部屋を隈無く探すと……………あった……クローゼットの中に………
奥の方にあるわね…………
私はおもいっきり救急箱を引っ張った………
すると……………
ガタ ゴト バコ ザー……
見事、物は崩れた…………
私は救急箱を探すためにこの山をあさった。
あっ………、洋輔が仕事のときに使う手帳だ………
私はこのベージュの手帳の中身が気になり見ようとすると………
「何しているんだ…………美香…………」
洋輔はさっきの物音で起きてしまったようだ
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