“可愛いよ、お前は”

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「ふーんふっふふーん♪」 誠司は鼻歌を歌いながら由城の部屋からいろいろな物を出していた。 本やCD、卒業アルバム、作文、通知表、見られたくない写真…… 「これ、赤ちゃんのときの由と俺じゃん!」 その写真は生まれて間もない由城のおでこにチューしている誠司。 「やるなぁ…俺(笑)」 この写真を見せたとき、すぐに由城に取られて捨てられたとばかり思っていたのだが、由城はちゃんと持っていた。 「しっかし…この頃の由も可愛いな~」 デレデレしながら見てると… 「兄ちゃん……」
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