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誠司は小さな本屋でバイトをしていた。
けど、人が全然来ないので適当に小説などを読んでいた。
「コラコラ誠ちゃん」
読んでる横から別の男の声。
「京ちゃん…」
同じ大学、同じバイト生の
島江 京一(とうみ きょういち)
だった。
「一応ここ立ち読み禁止だよ。悪い子がマネすんじゃん」
「ん…ごめん」
パタンと本を閉じた。
「何かあったのかい?誠ちゃん」
京一は誠司の肩をポンと軽く叩いた。
「…京ちゃんにとっては別世界の話だよ。」
誠司は白けながら言った。
「あのよー…誠ちゃんと俺、キスとその先のことをヤッた仲じゃん(笑)」
「あ~そぅだったね」
はははと和んで話す二人。
「…で?どうしたわけ?」
「由にチューした。」
「ゆいって、誠ちゃんの弟の由城くん?」
「なんで知ってんの?」
「誠ちゃん、よく話してんじゃん;」
「あ、そっか~」
「で、由城くんにチューできてどうだったんだよ?」
「…由の唇…柔らかかったぁ~///」
自分の唇を触り、
く~~っとうれしそうな顔をする誠司に…
「まぁ、変態☆」
と京一の一言。
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