「不自然な街」

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ただいま~ 声がこだまする。 いつもなら母親におかえりといってもらうのだが… 「あれ?出掛けてるのかな??」 と、軽い気持ちで居間を除いてみた。 すると、母親が不気味なほどに静かに、座っていた。 「なんだ、いるじゃないか。なんで黙ってたの?」 … ……? 返事をしないので、少し心配になってきた。 「ねえ?聞いてる?」 「あ、ごめん、考え事しててね。いま夕食つくるから」 やっとの返事。 これには安心した。 「じゃできたら呼んで!」といって部屋にこもった。
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