336人が本棚に入れています
本棚に追加
皆は今、警視庁から出るところだ。
野山「いって~、、あんなにボコボコにしなくても~」
野山は殴られてアザだらけになっていた。
隆之「っせぇ!!冗談がすぎんだよ!」
隆之は一杯くわされたことに相当お灸を据えたようである。
金城「まあまあ、俺もう大丈夫だし…。」
そして話している間に突き当たりに差しあたる。
廣野「これは…どっちだっけか。」
金城「左だ。」
金城は事前に確認しているので脱出経路は読めていた。
そして、走るなか警視庁の玄関口まで戻ってきたが、まるで皆が出るのを遮るように一匹のゾンビがたたずむ。
…
緊迫状態が続く。
そのゾンビは、武士のような姿をしている。
もう、無闇に突撃する奴はいない。
皆も、ヤバそうな奴だというのは肌で感じていたのだった。
そして。
隆之「油断できなそうな相手だ…風格が漂ってやがる…。」
すると武者ゾンビは居合いの体制を取る。
廣野「居合い…、カウンター狙いか。遠くから一気に潰そう!」
そういうと、廣野はアサルトライフルに弾を込め、構える。
野山も構えた。
金城は小さな銃でねらう。
隆之はないので指令係だ。
隆之「…今だ!撃て!!」
合図と共に一斉に射撃する!!
しかし武者ゾンビが消えた。
武者ゾンビがいたはずの後ろの壁が無数の弾を受け、崩れる。
廣野「どこいった!?」
すると。
ガキィィーン!!
金属と金属が重なりあう音が高く響いた。
それに驚き、皆が隆之を見る。すると、
武者ゾンビは隆之に一瞬のうちにして斬りかかっていた。
しかし、隆之も素早く大剣を振りかざし、防いでいた。
隆之「く…く。なんて速さだっ!」
隆之が剣で相手の刀を弾く。
その隙に廣野が槍を後ろから突き刺そうとするが。
武者ゾンビはすぐに反応して槍を弾く。
廣野「しまった!!」
武者ゾンビはすかさず廣野に体を向ける。
ブシュッ!!
廣野の腹を、武者ゾンビの刀が突き刺さる。
廣野「うっ…」
金城「廣野!ちい!」
金城は刀で武者ゾンビをさらに後ろから切り裂く。
武者ゾンビは崩れ、倒れた。
廣野!
皆が廣野に近寄る。
廣野「大丈夫だ。鎖かたびらつけてたからな!」
いつのまにか、見つけていたようである。
お陰で廣野は無傷だ。
隆之「良かった…。しかし武者とは…。武者が今いるわけがない。しかも、今の剣技は…明智流だ。」
皆「明智流?」
最初のコメントを投稿しよう!