街からへの脱出

3/7
前へ
/146ページ
次へ
皆は今、警視庁から出るところだ。 野山「いって~、、あんなにボコボコにしなくても~」 野山は殴られてアザだらけになっていた。 隆之「っせぇ!!冗談がすぎんだよ!」 隆之は一杯くわされたことに相当お灸を据えたようである。 金城「まあまあ、俺もう大丈夫だし…。」 そして話している間に突き当たりに差しあたる。 廣野「これは…どっちだっけか。」 金城「左だ。」 金城は事前に確認しているので脱出経路は読めていた。 そして、走るなか警視庁の玄関口まで戻ってきたが、まるで皆が出るのを遮るように一匹のゾンビがたたずむ。 … 緊迫状態が続く。 そのゾンビは、武士のような姿をしている。 もう、無闇に突撃する奴はいない。 皆も、ヤバそうな奴だというのは肌で感じていたのだった。 そして。 隆之「油断できなそうな相手だ…風格が漂ってやがる…。」 すると武者ゾンビは居合いの体制を取る。 廣野「居合い…、カウンター狙いか。遠くから一気に潰そう!」 そういうと、廣野はアサルトライフルに弾を込め、構える。 野山も構えた。 金城は小さな銃でねらう。 隆之はないので指令係だ。 隆之「…今だ!撃て!!」 合図と共に一斉に射撃する!! しかし武者ゾンビが消えた。 武者ゾンビがいたはずの後ろの壁が無数の弾を受け、崩れる。 廣野「どこいった!?」 すると。 ガキィィーン!! 金属と金属が重なりあう音が高く響いた。 それに驚き、皆が隆之を見る。すると、 武者ゾンビは隆之に一瞬のうちにして斬りかかっていた。 しかし、隆之も素早く大剣を振りかざし、防いでいた。 隆之「く…く。なんて速さだっ!」 隆之が剣で相手の刀を弾く。 その隙に廣野が槍を後ろから突き刺そうとするが。 武者ゾンビはすぐに反応して槍を弾く。 廣野「しまった!!」 武者ゾンビはすかさず廣野に体を向ける。 ブシュッ!! 廣野の腹を、武者ゾンビの刀が突き刺さる。 廣野「うっ…」 金城「廣野!ちい!」 金城は刀で武者ゾンビをさらに後ろから切り裂く。 武者ゾンビは崩れ、倒れた。 廣野! 皆が廣野に近寄る。 廣野「大丈夫だ。鎖かたびらつけてたからな!」 いつのまにか、見つけていたようである。 お陰で廣野は無傷だ。 隆之「良かった…。しかし武者とは…。武者が今いるわけがない。しかも、今の剣技は…明智流だ。」 皆「明智流?」
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

336人が本棚に入れています
本棚に追加