8月1日(金)【奈緒】

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    あみ 「あ、あのね、あみね、やよいお姉ちゃんのこと、どこかで見たことある…かも…」 弥生 「えっ?」 雅樹 「なんだ知り合いか?」 弥生 「い、いえ…弥生には心当たりがありません…話したことがあれば覚えてるはずなんですけど…」 雅樹 「なんだそりゃ。どういうことだよ」 弥生 「はっ…もしかして…弥生と雅樹先輩の…?」 雅樹 「…その考えは予想外だ」 弥生 「えっと、あみ…ちゃん? 弥生のことどこで見かけたんですか?」 あみ 「んーとね…んーと…どこだったかなぁ…」 どうやらあみのほうもあまり印象にないらしい。 雅樹 「似たようなやつがいたのかもなぁ」 二人とも直接的な面識はないみたいだし…。 弥生 「ん~…もしかしたら、施設の遠足の時とかにあっていたかもしれませんね」 あみ 「う~ん…」 弥生 「そんな悩むほどのことじゃありませんよ! もし、あみちゃんと弥生が、前に一度すれ違っていたとして、こうやって再開できたのはとても素晴らしいことじゃないですか!」 あみ 「うん?」 弥生 「なんでしょう。あみちゃんとは、またどこかで会えるような気がします。 だから、今のうちに友達になっておきましょうか」 あみ「………うんっ!」 弥生 「はい。握手ですぅ」 あみ 「おともだち~」 雅樹 「………いいな、それ」 弥生 「なにがですか?」 雅樹 「いや、今度ナンパしたときにそれを使ってみようと思う」 弥生 「あ、じゃあまず弥生で試してみてください」 雅樹 「うむ…なぜだろう…。 俺は君をどこかで見かけたことがある…かもしれない」 弥生 「えっ…で、でも私にはそのような記憶ありません」 雅樹 「いや、いいんだ。 たぶんきっと、無意識に君の姿を頭に焼き付けてしまっていたのかもしれない」 弥生 「どきっ…」 雅樹 「うん。君とはきっと、またどこかで会えるような気がする。だから、その日、笑って『久しぶりだね』てお互いに言えるように、友達に…なっておかないか?」 弥生 「………好き…」 雅樹 「おう……俺もぎぶぁ!?」 突然、俺の頭に振り下りるなにか。 奈緒 「………」 後ろを振り返れば、頬をふくらました可愛らしい女の子の姿。  
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