8月1日(金)【奈緒】

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    奈緒 「雅樹だけには言われたくないっ!!」 雅樹 「はひぃんっ!!?」 あみ 「………」 雅樹 「なんなんだぁ…?」 なんであんなピリピリしてるんだあいつ…。 もしかしてアノ日かあ? 奈緒 「っ!」 雅樹 「なっ! なんでもないです!!」 弥生 「………」 あみ 「やよいお姉ちゃん」 弥生 「はい?」 あみ 「けんかするほど仲がいいって、本当のことなんだね」 弥生 「言わないでください~…」 『ぴんぽんぱんぽーん』 弥生 「ひいっ!」 雅樹 「ん?」 奈緒 「…ん?」 なんだ…この聞きなれた声…。 『えー迷子のお知らせですっ。 山本弥生さん、山本弥生さん、学園の先輩が喉をカラカラにしてお待ちです。 至急、お飲み物を持って迷子センター本部へお越しください。あと土下座の用意っ』 弥生 「あわわわわはわわわわ」 雅樹 「………ご愁傷様です」 弥生 「ああんっ!? 酷いですぅ! 弥生を見捨てないでくださいぃ」 雅樹 「俺は弥生なんて見てない」 弥生 「ああああんっ!? 弥生がここにいなかったことにされてますぅ!?」 雅樹 「とりあえず、急いだ方がいいと思う。 そして土下座。そうすれば軽いお仕置きですむだろう」弥生 「やっぱりお仕置きはされるんですねぇっ!?」 雅樹 「がんばれー」 弥生 「うわーん。先輩の薄情者ぉ~。 でもそんなところも好きですぅ~」 雅樹 「………」 泣きながら迷子センター本部へ向かう弥生は、まるで本物の迷子みたいだ。 きっと、紺も紺なりに弥生のこと心配なんだろう。 素直じゃないからなぁ…あいつも。 あみ 「………」 雅樹 「しっかし…あみの母ちゃん遅いなぁ。連絡回ってないのかな」 奈緒 「………」 雅樹 「な…奈緒さん…」 機嫌が悪いのが、ひしひしと伝わってきます。 雅樹 「お、あの姉ちゃんすげぇエロい尻してるな」 奈緒 「っ……」 雅樹 「あ、うそうそ! マジでうそ! エロいっていっても、そういうエロいっていうんじゃなくてだな!? そう…うん、あ、奈緒のももちろんエロいぞ!?」 奈緒 「雅樹の変態ぃ!!」 雅樹 「ぐぶぅおぃ!!?」 あみ 「わぁ…」 ……… 弥生 「山本弥生! ただいまラムネを持って、ここに参りましたぁ!」  
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