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確か、告白したのは遥輔だった
「晃一、好きだ」
中学だっけ、高校だっけ?
そんなことは忘れたけど
ポカンとする僕に背を向けて、遥輔は続けた
「一生俺についてこい」
遥輔がどんな顔をしていたかはわからないけど、大きな背中はとても頼もしくて
プロポーズのようなその言葉に、泣きそうになってしまったっけ
「僕も、好き」
と、涙声で呟くと
「そんなもん知ってる」
とぶっきらぼうな返事が返って来た
すごくうれしくて、すごく幸せで
抱き着いた遥輔の背が、とてもあたたかかったことを思い出した
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