2⃣人のユウヤ

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その時の私は、彼らに会うために小学校へ行っていたかもしれない。 朝。ガラッ。5⃣年1⃣組の教室のドアをあけると、クラスメイトが私を迎える。 「ぉはょー、律!」 「ぉはょぅ、佐々木サン」 「ぉはょッッ」 私は窓側2⃣列目の一番後ろに座った。引き出しの中の教科書を整理する。置き勉は禁止されていたが、めんどくさがりの私は全教科入っていた。 どんどんクラスメイトが登校してくる。私の班の3⃣つの席の主たちはまだいない。まぁ彼らが遅いのはいつものコトだ。 その時。 「おはよう。」 教室に入ってきたのは。 「ぉはよぅッッ、ユウ!」 「ぉぅ、ぉはよう、佐々木」 ユウヤだった。4⃣年から同じクラスになったヤツで共通の友達を通じて、友達になった。 性格は一言で言うと兄貴肌で、一緒にいるだけで安心した。面白くて、落ち込んでるとさりげなく心配してくれた。優しかった。話題も合ったし、好みまで一緒だった。 いつからだろう。 彼が、 ユウヤが気になりだしたのは。
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