2⃣人のユウヤ

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ユウヤは私の左側斜め前に座った。 「今日はいつもょか早くなぃ?」 「遅刻しそぅだったからチャリで来た。」 「チャリってぁんた・・・」 「ヒミツな!」 ユウヤはそう言うといたずらっ子のような笑みを私に向けた。 ・・・そんなカオされたら怒れないし・・・! 「ぉーす!」 少し太った男子が私の前に座る。 「森っち!ぉはょぅ♪」 私の幼稚園からの幼なじみで、小さい頃から遊んでいた。一緒に戦いごっこをしたこともヒミツ基地を作ったこともいい思い出だ。 キーンコーンカーンコーン・・・ チャイムが鳴る。 そして鳴り終わろうとした瞬間。 「間に合ったァ!」 バン!と教室に入ってきたのは。 「ぉぃ、またかょワカ!」 ユウヤが野次を飛ばす。 「寝坊したんだょ!」 ワカはそう言うと私の隣に座った。 ワカは3⃣年の時同じクラスだった。冗談が大好きでクラスのムードメーカーだった。 私の班は、女子は私しかいない。くじでこう決まったのだ。まぁその頃の私は女子、と言えなかったかもしれなぃが。 とにかく、私はこの班が大好きだった。みんなで冗談を言ったり、ゲームの話で盛り上がったり。 いや、ユウヤをとりまく世界が、好きだったのかもしれない。
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