第1章 -別れ-

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「舞!?どうした?」 裕也の声にはっとすると、私はいつの間にか涙を零していた。 このクリスマスソングは陸との思い出が濃いからかな…。 「目にゴミが入っちゃった…。それより聞きたい音楽あるんだけどいいかな?」 「ん…あ、あぁいいよ」 突然の涙に、ゴミが入っただなんて苦しい言い訳をしてみた。 当然裕也は疑問を抱いただろうけど、深くは聞かない。 物足りなくは感じるけど、そういう優しさが本当に好きなんだけどね。 車内に流れるメロディーはこの季節には全く合わない音楽だったけど…まぁよしとしよう。
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