第1章 -別れ-

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結婚式場についてもどこか意識は違うところにある感じで…。 「奥様お綺麗ですね」 「あはは。自慢の嫁ですから」 式場の社交辞令とも言える誉め言葉は、耳を通り抜けていくだけの感じだった。 勿論、裕也にウェディングドレスを見せることができたのは嬉しいんだけどね。 この時季になると毎年毎年考えちゃうんだ。 《なんであの時別れを告げられたんだろう…》 ってね。 でも今はそんなことより裕也との時間を大切にしなきゃ! 頭では考えながらも本能には逆らえず、あの日のことをいつまでも考えながらも1日を過ごすことになった。
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