101人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――
俺は今小雪が舞うグラウンドを校舎から見下ろしている。
コンビニで買った暖かい缶コーヒーを片手に窓から見下ろす生徒。
グラウンドに積もった雪で楽しそうに雪合戦をする生徒。
タメなのに人間はこうも違うんだよな…とほのぼの考えながらも、コーヒーを口にした。
「裕也!お前って舞のこと好きやろ?」
「ぶっ…」
突然かけられた言葉に思わず口からコーヒーを吹き出した。
ポケットからティッシュを取出し、声の主の方を振り向いた。
「何を言いだすんだ…?ありえんから!」
「はっ?ふざけんな!舞ほどの子は世界中の男が惚れてもおかしくないんだぞ!」
自信満々に自らの彼女を自慢する少年こと如月陸。
これをバカップルと表さないでなんと表すんだ。
最初のコメントを投稿しよう!