第2章 -親友-

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―――――――― 俺は今小雪が舞うグラウンドを校舎から見下ろしている。 コンビニで買った暖かい缶コーヒーを片手に窓から見下ろす生徒。 グラウンドに積もった雪で楽しそうに雪合戦をする生徒。 タメなのに人間はこうも違うんだよな…とほのぼの考えながらも、コーヒーを口にした。 「裕也!お前って舞のこと好きやろ?」 「ぶっ…」 突然かけられた言葉に思わず口からコーヒーを吹き出した。 ポケットからティッシュを取出し、声の主の方を振り向いた。 「何を言いだすんだ…?ありえんから!」 「はっ?ふざけんな!舞ほどの子は世界中の男が惚れてもおかしくないんだぞ!」 自信満々に自らの彼女を自慢する少年こと如月陸。 これをバカップルと表さないでなんと表すんだ。
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