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どうして貴方はそんなにも綺麗なんでしょう
SOS団の溜まり場、基、文芸部室から女子集団が早々にいなくなり部屋に俺と古泉の二人、オセロも決着がついた途端に奴はそう言ってきた
俺なんかが綺麗とか言うなんざ疲れが溜まりすぎて可笑しくなったんじゃないのか?
「酷いですね、僕はいつでもほどほどに正気ですよ」
なら尚更質が悪い
さっさと帰って寝ちまえ、きっと自分の発言に吐き気がするだろうよ
「吐き気がするくらいなのは貴方の心の美しさです」
そう言いながら古泉は俺の肩を寄せるとそのまま触れるだけのキスをしてきた
避けないのはまあアレだ…俺と古泉はそういう関係であってだな…詳しくは聞くな
「避けないんですよね、そんなにも美しい心をしているのに…いえ、だからこそ、ですか」
「古泉…?」
僕はそこに漬け込んで貴方を独占しようとしているのかも知れません
こんなにも僕の魂は汚れているのに…神は何故取り除く事をしないのでしょうか
そう言って、いつもの胡散臭い笑顔を貼り付けたままの古泉は
この上なく泣きそうに見えてしまった
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