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その表情は普段の笑顔の癖に「怖い」と如実に物語っていて
何が怖いのか解っちまう俺も末期なんだろうな
今更、突き放す事なんか出来ないだろうが
「おい、言っておくがな…俺は好きでもない奴にキスなんかさせないしそれ以上の行為なんて論外だ。それにお前は充分綺麗だと思うぞ?」
「……」
「その何だ、健気過ぎる位に自分を偽りながら遠慮して生きてるだろ…そんな生き方出来るお前は充分俺よりも綺麗な心してると思うんだが」
言ってて恥ずかしくなってきたぞ…
おい、何か言え!長門じゃないんだから三点リーダーで沈黙を作るな!
「貴方は…貴方はどうして何時も僕の欲しい言葉をくれるんですか」
お前の欲しがってる言葉なんざ知らん
俺は思った事をそのまま言ってるだけであってお前が無理し過ぎなんだ
「それでも、貴方の言葉…いえ、存在自体が僕を救ってくれているんです」
だからこそ、愛したのでしょうね
神に背く背徳行為だと解っていながら…
そう言い古泉は俺を痛い位の力で抱き締めながらもう一度キスしてきた
やっぱり俺は避けない
痛いのも我慢してやる
俺も何だかんだ言いながら古泉が好きだからな
調子に乗るのは解りきってるから絶対に言ってはやらんが
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