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「好きですよ、――君」
そこで普段誰も呼ばない俺の名前を呼ぶのは反則だろ
悔しいが顔が熱くなってくるのが解っちまう
気付かれてなきゃ良いんだがな…
「バカ一樹。俺にぐらいはもっと頼れ」
はい、と答えたあいつの声が涙声だったのは気付かない振りしてやるさ
怖いのは嫌ってくらい解るんだよ…ハルヒの気紛れでどうにでもなっちまう世界なんだ
それは俺も自分の身を持って体験してる
だから窓から差し込んだ夕陽が眩しかったせいにして、俺もあいつの肩に顔を埋めた
なあ、未来なんて朝比奈さんに聞いても禁則事項って言われちまうんだからさ
何時まで続く関係かなんて解らないけど、今こうしてる時が少しでも長く続けば良い
互いの温もりを感じてるこの時間が…
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