∫~one~∫

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「秋帆さん、おはようございます!!」 そう言う男子に、秋帆は笑顔で応えた。 それだけで、男子は倒れそうなくらい真っ赤になる… 秋「はぁ…」 秋帆は、周りに聞こえないぐらいの大きさで溜め息をついた。 頭が良い… 見た目が良い… 家が金持ち… それがなんだ!! 秋帆にとって、今の生活は退屈なものだった。 みんな、秋帆との間に見えない壁があるかのように接してくるのだ。 「秋帆~♪おはよ」 そんな中、秋帆の肩を軽く叩く少女… 神木千春(カミキチハル)は、違った。 秋「おはよ」 金持ちだからとか、そう理由なしで友達だ。 千春は、秋帆にとって数少ない友達の1人だった。
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