254人が本棚に入れています
本棚に追加
その夜、明智光秀は京から少し外れた山寺である1人の人物をまっていた。しばらくまっていると、近衛前久がきた。前久は入って来てすぐに胸元からある重要な書状を取り出した。それを座りながら光秀に手渡した、すると光秀の顔色が一瞬にして曇った。それは、足利義昭からであった。なんと、光秀に主人である信長を殺せと言うのである。いくら義昭が浪人の光秀を雇ってくれた恩人であってもあまりに難しい内容であった。しかし、前久は『この話はすでに毛利や上杉も協力すると言っています』と言うのである。光秀は考えた信長が延暦寺の焼き討ちで行った虐殺や光秀の母を見殺しにした事をである。
最初のコメントを投稿しよう!