第3話。

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それから、一緒に観覧車乗って。 ありきたりに、頂上でキス。 観覧車の動く速さが、いつもより早く感じた。 ふと、和洋に視線を向けてみると外一面に広がる夜景に釘付け。 俺はそれを微笑ましく見ていた。 その和洋が、今まで見て来た中で、1番綺麗に見えたから。 だから、言葉をかけたりはしなかった。 …焦る事なんて、ないんだ。 何も、いきなり俺を忘れる訳じゃない。 俺達には、積み重ねてきた時間がある。 元々、俺達は幼なじみなんだから一緒に居た期間なんて14年もあるんだ。 そんな中、俺をすぐ忘れるなんて事…ある訳がない。 …そうだ。 単に俺は気を張り詰めすぎなんだ。 肩の力を込めるなんて、いつでも幾らでも出来る。 …だから。 今は純粋に、和洋との時間を楽しみたい。 忘れられないような…思い出を。
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