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少々右にふらふら左にふらふらと歩く芽。
いつ人や木にぶつかっても可笑しくないほどの歩き。
ふらふら。
ゴン!
「い゛!?痛~い!」
「ぷっ。アハハ。」
ふらふらと危なかしく歩いていた芽は事務所の前に着た瞬間事務所に入ろうとしたが、何を勘違いしたのか扉を開けないまま進んだ。扉が開いていないのだからぶつかるのは当たり前だろう。
目に涙を浮かべぶつかった患部を両手で押さえしゃがみ込んだ。トードバッグはぶつかった衝撃で地面に落としていた。
芽がしゃがみ込み痛みの声を上げるのと同時に吹き出す声と続いて笑い声が聞こえ芽は顔だけ後ろを振り返った。
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