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悠と別れて事務所の方々にこの学園の挨拶を慣れないながらもして、入寮の手続きを済ませる芽。
芽が入って来て窓口に来ると事務員の方々が『大丈夫だったか』安否を確認して声を掛けてくれた。
どうやら芽がぶつかった音は事務内に響き渡って、事務員の方々は知っているようだ。
安否のことばを掛けるも、事務員の表情は皆苦笑していた。
芽はモゴモゴと『大丈夫です。』と返しながら、恥ずかしそうにまた顔を赤らめていた。
その後、急いで手続きを済ませた芽は事務所を後にして、今寮の前に来ていた。
「早く部屋に入って寝たい。」
また、眠気が襲ってきたのか芽は目を擦りながら、寮に入っていった。
「ごきげんよう。」
「ごきげんよう。あ、大沢 芽さんね。」
寮の窓口にいた女性は芽の挨拶ににこやかに挨拶を返し、名前を確認した。
芽が肯定すると『私は寮母の松村 郁だよ。』自己紹介をして新しい家族と思ってくれたら嬉しいね、話しながら、部屋の鍵を渡してくれた。
「芽ちゃんの部屋は6人部屋だよ。」
郁は荷物を持つと寮内を案内しながら部屋に向かおう、といい先を歩いた。
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