112人が本棚に入れています
本棚に追加
お、お姉さまじゃないよ、従弟のお姉さんと話している結。しかし、麗には耳に入っていない。
「ねえ、光葉さん。」
結の言葉が耳に入っていない程の麗の興奮様に少し困って見ていた芽は近くにいた光葉に小声で話し掛けた。
「お姉さまって何?」と聞いていた。
「芽さんは姉妹制度〈スール〉をご存じありませんの!?」
結に従弟のお姉さまについて聞いていた筈の麗がいつのまにか結に詰め寄っていたのに芽の後ろにいた。
結の方を見ると。
結は少しぐったりしていて、日向子や佑貴が肩を叩いて何か話し掛けていた。
たぶん、大丈夫?などいたわりの言葉だろう。
「姉妹制度?」
何それ?と不思議そうに聞き返し。
「め、芽さんは知らないの?」
控えめに話しかけるも光葉は驚愕の表情をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!