1人が本棚に入れています
本棚に追加
むせかえるほど
眩暈がするほど
この体を支配した
小さな小さな
開花を繰り返し
この心を支配した
薬のように
毒のように
この世界を支配した
どこだろうか
あなたは
すぐそばにいるのに
見つからない
寂しくなる
全てを満たしてほしい
その欠片が
幾重にも連なる
華粒を
許したわけじゃない
どこまでも香り立つ
ただ一時を
永遠には手に入らぬ
幻影を
許したわけじゃない
ただ、わずかに
ゆだねるしかない
黄金の支配者に
最初のコメントを投稿しよう!