第一章【悪魔と少女】

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天空に浮ぶ美しい月… こちらには、月の他に数々の建物の光が辺りを照していた。 「お、今日は満月か…綺麗だな~」 空に浮かぶ月を見上げながら紅い髪の少年が呟いた。 少年の名前は、紅月蒼夜…そう、この物語の主人公である。 そして、右隣りには… 「そうよね~本当に綺麗~」 蒼夜の幼馴染み…橘いつきがうっとりした顔で月を見ていた。 更に左隣りには… 「はいっ♪こちらの世界の月もとても綺麗にですね♪」 蒼夜達とは別世界…異世界インフェルシアからやって来た少女…ミル=インシアが上機嫌で答えた。 三人は横一列になってそんな事を話しながら歩いていた。
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