第一章【悪魔と少女】

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「ん?俺がどうしたって?」 蒼夜が聞き返す。 「あ、いや…その…蒼夜さんの世界の事に興味があって…」 更に顔を赤くして焦りながら答える。 「ふ~ん、まぁ良いや」 そう言いながら蒼夜達は歩いて行った。 しばらく歩くと蒼夜達の目的地の建物が見えて来た。 その周りには何組かの男女のカップルがちらほらいた。 どのカップルを見てもかなり良い雰囲気だった。 そのカップル達は蒼夜達と同じ所に行く様だ。 その建物は周りを怪しいライトで照されていた。 それを見たいつきの体がこわ張る… 「なんだ?いつき…まさか怖いのか?」 蒼夜がいつきの顔色を伺いながら聞く。 「こ、怖いに決まってるでしょ!…初めてなんだから…」 いつきが下を向きながら答える。
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