序章【迫り来る脅威】

5/9
前へ
/947ページ
次へ
「そうか…なら、この研究の秘密を知っている者は貴様とこの俺だけか…」 「左様でございます…」 老人は再び不気味に笑いながら答えた。 「何体か外に出した試作品の様子は?」 「ええ…途中で何体か消滅してますが、順調にデータは送られてきました…」 老人がモニターのデータを見ながら答えた。 「長かったな…これで全てが揃った…俺がこの力を手に入れた時から…」 天井を見上げながら青年は答えた。 「なら…最後の仕事に取り掛かろう…」 「ん?」 青年の言葉の意味が分からず老人は首を捻る。 ……パッチンッ! ウィーン… 青年が右手を高々と上げ指を鳴らすと、ドアが開き黒い物体が中に入って来た… 「は…ははは…な、何のおつもりですか?そんなものを呼んで…」 あまりに突然の出来事に老人は口を開きっ放しだった。
/947ページ

最初のコメントを投稿しよう!

878人が本棚に入れています
本棚に追加