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「そうか…なら、この研究の秘密を知っている者は貴様とこの俺だけか…」
「左様でございます…」
老人は再び不気味に笑いながら答えた。
「何体か外に出した試作品の様子は?」
「ええ…途中で何体か消滅してますが、順調にデータは送られてきました…」
老人がモニターのデータを見ながら答えた。
「長かったな…これで全てが揃った…俺がこの力を手に入れた時から…」
天井を見上げながら青年は答えた。
「なら…最後の仕事に取り掛かろう…」
「ん?」
青年の言葉の意味が分からず老人は首を捻る。
……パッチンッ!
ウィーン…
青年が右手を高々と上げ指を鳴らすと、ドアが開き黒い物体が中に入って来た…
「は…ははは…な、何のおつもりですか?そんなものを呼んで…」
あまりに突然の出来事に老人は口を開きっ放しだった。
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