序章【迫り来る脅威】

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「そんな物で、この俺を殺せるとでも思ったか…馬鹿だな……………死ね」 青年が手を前に出すと、さっきまで待機していた黒い物体が急に動きだし老人に飛び掛かった。 ドブシュッ!… 「…が…はっ…」 襲いかかって来た物体に腹部を貫かれ背中にまで物体の鋭い爪が通っていた。 ビチャ!… 腹部を貫かれた老人の血が飛び散り周りの機械を汚す。 「ふっ…これでこいつらの支配は俺の物だ…」 血を流し無残に死んでいる老人を見下しながら青年は言った。 「待っていろ…平和しか知らない、人間どもめ!俺にした仕打ちを貴様ら全人類で償って貰うぞ!…クックック…」 不適な笑みを浮かべ青年は指先に付けた血を舐めながら言った。 こんな事が起きていようと、天空に浮ぶ月は輝きさを失わず美しいままだった…
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