28人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
ねぇ、龍夜…
私達の出会い覚えてる?
…私は覚えてるよ?
今でも貴方との思い出は
大切に私の胸の中に
閉まってあるんだから…
あれは調度
今の時期だったね。
当時、私には彼氏が居て
雪が降り注ぐ寒空の中
私はずっと彼氏を待っていた。
何分待っても来ない。
「約束忘れてるのかな…?」
などと考えていた。
待って居る間
時間が過ぎて行く一方で
「寒いなぁ…」
と一言零した瞬間
私の携帯が鳴った。
着信画面を見ると友達の
優未からだった。
私は優未の電話に出た。
「もし、も~し」
「もしもしって、葵あんた今何処に居るの?!」
「何処って、陵と待ち合…」
「いや!その陵君が他の女と歩いてたんだって!」
私は一瞬、耳を疑った。
「それ、本当に陵なの?」
「嘘だったら、あんたに電話なんかしないでしょ?」
「そっか…分かった
ありがとうね…」
と言って私は優未からの
電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!