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「…………そうだな。お前が来るまであんなことしなかったし、あれ以来してもいないけどな。」
実は瀧川も私たちと同じ高校だったりする。と言っても、高校時代には接点はなかったんだけどね。
ただ私たちの命掛けの鬼ごっこが物凄く有名で名物、いや最近は伝説になったんかな?瀧川の話だとそこまで神格化されてるらしい。
勿論、卒業してから部隊に入るまでお互い何もしなかったんだけど、瀧川が来てから速攻で私たちの痴態を暴露。それに便乗して一年ぶりに私をからかい、脱兎の如く逃げるケン、頭に血が登って拳を振り回す私と、一年ぶりの大暴れ。徳さんや瀧川たちが煽った事も拍車を掛けていたと思う。
「本当ですね。なんで今までしなかったんです?赤星先輩は犬飼先輩とイチャイチャしてるときが一番生き生きしてるのに」
おいおい。なにいってんだてめえは!
「む~。もしかして無自覚なんですか?ほらこれなんか良い顔してません?」
そう言いながら携帯を操作し、画面を私に見せる。
………………………………………………。
私は瀧川から携帯を引ったくるとその画像を消去。その他は無いようだがプライベートホルダーに百件ほどあるデータが気になる。
「そんなことしても無駄ですよぉ。今の画像含めて実家のパソコンに送ってますからねぇ」
私は固まった。あの類いの写真がまだあるのか?
…………………瀧川、おそろしい子。
壁画みたいな顔で私は驚いた。
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