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「ケンも変わってないじゃん。最後には殴られるってしってんのに懲りずにバカにしてくるし」
もしかしてマゾ?何て言いやがる。走りながら腰のはいったフックなんか撃てるなんて思わなかっただけだ。体がミシミシ言いやがる。
「…………どっちがバケモンかわからなんな、こりゃ」
ブン!
ヒョイ
茜が殴り付けてきたがそれを急停止してかわした。前方に5メートル程行ったところで茜も急停止、踵を返しファイティングポーズをとりながら近づいてくる。
「あっもしかして聞こえた?」
「丸聞こえだバカ野郎!」
ヤバイ………茜の背後に金剛力士が見える。あんなのに殴られたら潰れたトマトみたいになるな。
古人曰く、『36計逃げるにしかず』。
まさか逃げるきか?と思うヤツもいるだろうが俺が自衛隊で培ってきたへっぽこセンサーがレベルredで鳴り響いてるんだ。 そりゃ逃げるさ。
と言うことでクリスマスなのに(俺の)命をかけた鬼ごっこが始まった。
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