凪沙とメリー ─short summer vacation─

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「凪沙楽しそうな友達が出来て良かったな。あの双子とかめっちゃレアじゃない?wwwwwwwwwwあれさ、確実に柊姉妹意識してんじゃねwwwwwwwwうはwwwwwwwwwwつかさはあたしの嫁wwwwwwwwwww」 終業式が終わって、私は今メリーと学校の屋上に居る。 メリーの言葉がなんだか照れくさくて、私は人差し指で頬をポリポリかいて一回だけ小さく頷いた。 「……友達が出来たのはメリーのおかげだよ」 隣にいるメリーに聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言ったその言葉は、青空は飛び回る渡り鳥の鳴き声にかき消された。 「もっていーけwwwwwwwww最後に笑っちゃうーのはメリーのはずwwwwwwww死にぞーこないだからでーすwwwwwwwww結論wwwwwwwww」 この子は私のちょっと感傷にひたってる感じのテンションなんて一切気にしていないようだ。 「あっ、そうそう凪沙。みんなで旅行に行くんでしょ? いつぐらいになるの?」 そんな事聞いてどうするのかな? 私はベランダの柵にもたれてメリーに答えた。 「明日からは全国模試があったり、補習が始まったりするから8月8、9日ぐらいかな? って美弥、美優姉妹は言ってたような」 そう言うとメリーは不気味な笑みを浮かべました。この顔は何かたくらんでる顔だ……。 「当日はあたしも参加するぜぇいwwwwwwwwwwwwww凪沙の友達ってことで人にも見えるモードでwwwwwwwww」 「うん、それ無理」 なんだか私の夏休み、早速台風がきそうな勢い……。
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