プロロロローグ

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プロロロローグ

メリーが俺の前から消えて、もう2年経った。     俺はあれから死に物狂いで働いて、今では大きなプロジェクトを任せられるまでになった。手前味噌だが若手では段違いの実績をあげてるんじゃないかと自負してる。 全てはあいつに上手い飯を食わしてやるためなんだが、肝心のあいつはうんともすんとも言いやしない。 この雪メリーが見たら、どんだけはしゃいだんだろうな……? オフィスの窓から外の雪景色を眺め、湿気た煙草をくわえながらもういないあいつに思いを馳せる。 今日はクリスマスらしい。しかし俺はそんなのも関係なく働いてる。なぜかなんて言われたら何かしてないと今みたいにあいつが俺の頭をうざったいくらいよぎるからだ。 頭の隅ではもう会えないって理解してる。 けど、まだなんでか期待してるツンデレの俺がいるわけだ。 おい、元気か? てめぇ今何してんだよ!?
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