凪沙とメリー ─short summer vacation─

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「ハルヒ……凄く可愛い名前ですね!!」 こっちの妹さんもアホだ。 すっかりときめいた目で、タカラトミー竹ハルビンを見ている美優の横で美弥はトローンとした目を少しキリっとさせメリーを見ながら何か考えているような風だ。 そりゃそうだよね。誰だってこんなあからさまに思いつきの偽名疑うよね普通は……。以外に美弥はまともな思考の持ち主…… 「ハルヒちゃんって、なーかなかエロい体してるねー?」 …………。 お前ら二人とも受精卵からやり直せ。 「マヂすかwwwwwwwwwエロテロリストっすかwwwwwwwwwwあたしってばwwwwwwww」 なんで私の周りってこんなのばっか……。うっ、軽く目眩がしてきた。 頭痛に悩まされる私とは打って変わって、美優が嬉しそうに人差し指を立ながら提案し始めた。 「立ち話もなんだから、近くのファミレスでお茶しながら話さない?」 「うっはwwwwwwwwwwいいっすよwwwwwwwブーーーーーーン⊂⊂⊂⊂⊂⊂( ^ω^)⊃⊃⊃⊃⊃⊃」 会ってまだまともな会話すらしてないのに、メリーは美作姉妹と意気投合して一緒に肩を並べて店を出て行った。 わ、私を置いていくなよ!! 3人の後ろ姿を急いで追いかける。そして私もそのお馬鹿組の間に加わる。 頭の弱い人とお化けの群れは、やっぱりなんだかんだ言って……心地よかった。美弥が歩きながら私の顔を覗きこんでにやつく。 「何にやにや笑ってんのー? なぎぃー?」 「気持ち悪いわwwwwwwwww」 むむむ……。 やっぱりあんま心地良くないかも。
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