つづき

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気がつくと私は自分の家の前で倒れてた。   右手にはなぜか開封済みのサクマ式ドロップ。 よく見てみればドロップの缶にひらがなで「まさゆき」って書いてある。     私は立ち上がって辺りを見回した。     ひと気は全くない。 人どころか鳥も虫もいないみたい。 電車の音も車の音もなくて、聞こえるのは自分の息遣いと自分の心臓の音だけ。 空はどんより黒く曇っていて、風も全くない。     まるで世界で自分だけしかいないような。       とりあえず私はドロップを持ったまま、自分の家に入った。  
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