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神世紀029年…
絶対神「アレク」により、邪王神「ゼルブ」は冥界の最深部に封印された。
人間界・天界・冥界はそれぞれ、多大なる被害を受けていた。
神世紀030年…
絶対神「アレク」は人間界の被害を重要視し、11人の人間に「力」を授けた。
授けた者たちは、各地に城を建て、国を造った。
各国は東西に別れ、同盟を誓い、『帝国連合』と『連邦共和国』が生まれた。
王たちは、神から授かった力を【聖痕(スティグマ)】と呼んだ。
神世紀031年、帝国は絶対神を讃え、共和国は邪王神を讃えていた。
そこに、争いの火種はあった…
冥界に生き残っていた悪魔は、共和国の王たちに助言した。
「帝国が攻めてくる、邪王神を復活させるのだ」と。
当然、信じる者はいなかった。
しかし、連邦共和国議長「キング・グライス」はこの助言を受け入れた。
キングと言う男は、欲深き者であり、帝国領内にある資源をものにできると考えた。
議長の進言により、共和国は総力をあげ、帝国領に侵攻した。
帝国側は、停戦を呼び掛けた。
しかし、共和国の軍隊は帝国領の村や町を焼き払い、多くの帝国市民を殺していった…
帝国側は激怒し、応戦した。
『聖痕』を持った王たちは、戦争に加入しなかった。
何故ならば、各王たちに天界の使いによって、監視されていたからである。
この監視は、戦争中ずっと行われていた。
そして、神世紀051年、戦争は帝国の勝利と伴に幕を閉じた。
共和国の敗因は、資源の少なさにあった。
これを知った悪魔は、共和国の市民たちのを魂を使い、邪王神を復活させようとした。
絶対神アレクは即座に察知し、人間界に使いを出し、王たちに告げた。
「聖痕を持つものたちよ。集結せよ、孤島の神殿に。そして、冥界に赴き邪王神の復活を阻止せよ」と。
王たちは、大陸の中央にある神殿に集まった…
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