variation~変わりゆく世界~

3/4
前へ
/7ページ
次へ
「隊長❗被害はこれだけの模様です‼」   「そうか。各員、持ち場に戻れ❗」   「はっ‼‼‼」   クレムバイス城には、皇帝直属の親衛隊(インペリアル・ガード)がいる。   インペリアル・ガードには、心身ともに卓越されたものにのみが所属でき、『No.』が与えられる。   『No.』は全てで、Ⅰ~Ⅹまである。   現場確認と調査を任されたのは、No.Ⅶ『鬼神の』ジーク。   「まったく💧なんで俺様がこんな雑業をしなきゃなねぇんだ💥」   ジークは、イラついていた。   他のメンバーは、テロリストの追跡調査と待機。   自分は貧乏クジを引いたのだと思っているからである。       「ジーク。調査は順調かい?」   「ぁあん💢」   「………」   ジークは、見る見る内に青ざめていった。   「リョ、リョウ様⁉⁉⁉失礼しました💦💦」   深々と頭を下げ、謝罪した。   「別に気にするな。それより、状況は?」   「はい。テロリストは、三名と断定。これは、目撃者がおりまして…。」   「目撃者?」   「ガニスの貿易商です。なんでも、手洗いの帰りに見たと…」   「そうか。追跡班の指揮は誰が?」   「No.Ⅱ『黒姫』レインです。」   No.Ⅱ『黒姫』レイン…   親衛隊のメンバーの中でも、No.Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは上位ナンバーとされている。   その、上位ナンバーに女性が選ばれるのは異例であった。       「そうか。なら、俺たちは城内を探そう。共犯者がいるはずだ。」   「共犯者ですか⁉」   「あぁ、城内に侵入は極めて不可能。中から、誘導しない限りな…」   「ですね…。」   「よし、大広間に行くぞ❗事情聴取だ✨」   「リョウ様💧楽しんでませんか?💧」   「まさか💦💦」   「顔が綻んでますよ💧」   「えぇい❗💦さっさといくぞ💦💦」   リョウとジークは、大広間へと向かった…
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加