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「隊長❗被害はこれだけの模様です‼」
「そうか。各員、持ち場に戻れ❗」
「はっ‼‼‼」
クレムバイス城には、皇帝直属の親衛隊がいる。
インペリアル・ガードには、心身ともに卓越されたものにのみが所属でき、『No.』が与えられる。
『No.』は全てで、Ⅰ~Ⅹまである。
現場確認と調査を任されたのは、No.Ⅶ『鬼神の』ジーク。
「まったく💧なんで俺様がこんな雑業をしなきゃなねぇんだ💥」
ジークは、イラついていた。
他のメンバーは、テロリストの追跡調査と待機。
自分は貧乏クジを引いたのだと思っているからである。
「ジーク。調査は順調かい?」
「ぁあん💢」
「………」
ジークは、見る見る内に青ざめていった。
「リョ、リョウ様⁉⁉⁉失礼しました💦💦」
深々と頭を下げ、謝罪した。
「別に気にするな。それより、状況は?」
「はい。テロリストは、三名と断定。これは、目撃者がおりまして…。」
「目撃者?」
「ガニスの貿易商です。なんでも、手洗いの帰りに見たと…」
「そうか。追跡班の指揮は誰が?」
「No.Ⅱ『黒姫』レインです。」
No.Ⅱ『黒姫』レイン…
親衛隊のメンバーの中でも、No.Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは上位ナンバーとされている。
その、上位ナンバーに女性が選ばれるのは異例であった。
「そうか。なら、俺たちは城内を探そう。共犯者がいるはずだ。」
「共犯者ですか⁉」
「あぁ、城内に侵入は極めて不可能。中から、誘導しない限りな…」
「ですね…。」
「よし、大広間に行くぞ❗事情聴取だ✨」
「リョウ様💧楽しんでませんか?💧」
「まさか💦💦」
「顔が綻んでますよ💧」
「えぇい❗💦さっさといくぞ💦💦」
リョウとジークは、大広間へと向かった…
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