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クレムバイス城内・大広間…
「おぉ、リョウ様にジーク様。どうかなされました?」
まずは、大臣のクローク。
この世界でも、家臣の裏切りは稀ではない。
「クローク。一つ尋ねるが、爆破の時間はどこに居た?」
大臣はキョトンとした。
「リョウ様。私をお疑いで💧」
「一応な。」
「その時間は、この大広間でお客様の接待をしておりました。」
大臣は、ハキハキと答え。
「証明できる人は?」
「接待していました、マイティアル大使のメッチ様が証明してくださるでしょう。」
「わかった。クローク、この広間から誰も出してはならんぞ。」
「畏まりました。」
大臣は、深々とお辞儀して去った。
「ジークは、他の人をあたって見てくれ。」
「了解です。」
ジークと別れて、捜索しているうちに、ある人物が浮かび上がった…
ガニスの貿易商・タイタン。
盗品や偽物を高値で売る、悪徳商人である。
タイタンは、闇の組織にも繋がりがあると言う。
「やはり、タイタンという男が怪しいですね。」
「あぁ、この場から姿を消している唯一の人物でもあるからな。」
「これから、どうします?」
「一応、父上に報告するか。」
「では、俺はメンバーに伝達しておきます。」
「わかった、そちらは任せたぞ。」
「はい❗では、後程。」
そういって、ジークは集会所に向かった。
「さて、俺も行くか。」
リョウは、王室に向かった…。
クレムバイス城内・王室間
「父上❗ご報告がございます‼」
王室間に入ると、血の臭いが充満していることに、すぐ気付いた…
「(まさか…)」
走って王座に向かうと、血塗れで倒れている父・リクラティオの姿があった…
「父上⁉父上ー‼‼‼」
リョウの悲痛の叫びだけが、城内にこだました…。
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