蠢く陰謀

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暗い部屋で二人の人間が話している。 一人はウェーブのかかった長い赤髪の上流階級風の男。 もう一人は長い金髪で眼鏡をかけた軍人風の男。 「…さて、まずはどこから行きましょうか?」 眼鏡の男性が軽く笑みを浮かべながら赤髪の男性に言った。 「うーん。まずは俺の世界でいいんじゃねえか?」 それに対して赤髪の男性は軽い口調で話す。 「ふむ。分かりました。さぁ鼻垂れディスト。さっさと起動させなさい。」 眼鏡の男性が後ろの鉄格子内にいる男に命令する。 「ムキーーッ!!薔薇です!!薔薇!!」 その男性は叫ぶ…が 「死にたいのですか?」 首筋にヒヤリとした槍の感覚を感じると素直に従った。 直後、譜業と呼ばれる機械が起動すると、赤髪の男と眼鏡の男の姿は一瞬でその場から消えていた。
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