運命の出会い

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そのまま出かけようと誘われたものの 車はセダンの5人乗り。 男子4人 女子2人 どう考えても無理。ワラ そんな訳で 次の日 駅前で会う約束をした。 次の日は土曜日 バイトだった。 店が案外混んで 約束の時間に1時間も遅刻した。 『まさか、もう居ないよね』そう話ながら 約束の場所に着くと そこには待ちくたびれた彼等が 首を長くして待っていた。 思わず友達と顔を見合わせ、苦笑いしてしまった。 『遅いよぉ~』 リーダー格のM君が おどけた感じで言った。 これが運命の始まりだったんだよな。 普通 携帯もない時代に なんの連絡先も教え合わずに別れた女を 1時間も待ちますか?ワラ 16才 最後の夏の事だった。
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