第十一章 金色の鎧騎士

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『当時の貴様のその残酷なまでに冷たい瞳はどこに行った? 全ての時変者の憧れであり目標であった貴様の姿はどこに行った? 全ては奴らと出会ってから変わった。 何が約束だ。貴様は主の願いをどれほど軽く見ているのだ。』 放つ言葉一つ一つがレラジェの胸に突き刺さった。 鎌を握る手のひらにも自然と力は入っていく。 しかし、レラジェはレイピアをまっすぐ見つめたまま微動だにしなかった。 『…あなた程度の器に言われる筋合いはない…! …私と彼らの約束を愚弄することはたとえ仲間であっても…許さない』 大鎌の刃が虹色に光り出す。 髪は逆立ち、冷たい瞳も怒りに震えていた。 『……ふん…腐っても最強というわけか…。まったく、不公平なものだ。 大器は生ぬるいままでその存在を維持し…凡庸な器はそれに追いつくこともできないとは…。 本当は貴様など切って捨てたいが…我とて勝てぬ戦はしたくはない。 貴様がもう少し堕落したとき、改めて貴様を切ることにしよう』 アシュタロスは半ばレラジェの威圧に負けたように突きつけていたレイピアを腰の鞘に戻した。 『…ここは貴様の意見を飲んでやる。その甘さがもたらす事態を精々見物させてもらおう』
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