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「それに私人気でるようなことしたつもりないんだけど…」
「えっと…何だったかな…？顔形が整ってて…纏ってる空気が何とやら…とかいう理由だったはず」
「何それ？バカじゃないの？わけ分かんないわよ」
由真は頬をわずかに染めながら空とは反対方向を向いた。
「そ…それで？あんたはその事についてどう思うのよ…？」
そしてちらちらと空の方を見ながらそう尋ねてきた。
「ん～…友達が人気あるってのは俺としても結構誇らしいことだと思うよ。
まぁ…由真面倒見もいいし、人気出るのも頷けるんじゃないかと」
空は屈託のない笑顔でそう言った。
空の様子を伺っていた由真も、空のその返答を聞いて深いため息を吐いた。
「はぁ…それで？あんたは何で私にその話をしたのよ…？」
「いや…由真をからかって遊ぼうとしたんだけどさ…何かあんまり動じないみたいで…」
空は今度はばつが悪そうに苦笑いをしながら言った。
「当たり前でしょ…？お世辞みたいに言われて嬉しくなんかならないわよ。それに、私たちはノアよ？
そんな恋愛なんかに時間を割いている暇はないの」
由真はそう言うと腕を上に上げて大きく背伸びをした。
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