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「カッコイイって言ったら…戦闘中のあんただってそうなんじゃない?
ま…まぁ…戦闘に格好の良さを求めること事態間違ってるんだけどね…」
由真は目をつぶり、空がいる方とは逆の方向に顔を向けて言った。
「そ…それに、人気があるってのも…あんただってそうじゃない。
ルーとかリムとか…レンだってあんたのこと慕ってるみたいだし、それに紗希も…
って空?聞いてるの?」
先ほどから何も言わない空を不審に思い、由真は目を開けて空の方を見た。
「……スゥー…スゥー…」
すると、静かに寝息をたてて空は眠っていた。
「なっ…何なのよあんたは…!!人がせっかく恥ずかしい思いをして褒めようと思ったのに…」
由真は眠っている空に一発お見舞いしたい衝動に駆られたが、すぐに思いとどまった。
(まぁ…こいつも疲れてるだろうし…それに、こんな可愛らしい寝顔で寝られたらね…)
由真は空の寝顔をのぞき込みながら、戦っている時の姿とのギャップに思わず笑みがこぼれた。
(何でこいつこんなに安心しきった顔で寝れるのかしら…?)
空の寝顔を見ているうちに、由真にも睡魔が襲ってきた。
由真は元のように椅子に座り、空の隣で睡魔に誘われるままに眠りに入っていった。
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