プロローグ

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ノアの戦士達は、太古からの先人たちの意志である、“時変者の野望を阻止する”という大義名分の元で戦っている。 本来、時変者とはパラレルワールドの住人だった。 しかし、この世界との交流を計ろうと、介入してきたときに、この世界の住人に絶望した。 この世界の住人は、自分の利益しか考えずに自然破壊を非としなかった。 時変者たちは、自分たちの裏側の住人の不甲斐なさに怒りを覚え、この現実世界を元の世界に戻す。つまり、世界の改変を決意したのである。 そんな事があり、ノアの戦士達はこの現代まで世界改変を防ぐために戦ってきた。 ノアの意見としては、過ちは認めはするが世界改変を許すわけにはいかないというもので、どちらも正論だからこそ結論が出ないでいた。 そんな中、このホノルルがこのように隔離された理由が、この時変者とノアとの戦いにあった。 時変者たちは現在、ある目的があって行動していると言われている。 その証言の根拠として、アジアの東に位置する島国、日本で、極秘ながら犠牲者が一人出たらしい。 その時に現れた時変者が確かに“鍵”と言ったのだ。 ノアの指導者はこのことに目をつけて、同時期に似たような被害にあっていたホノルルとベルリンでも、目的が同じだと確信し、今回のように半ば無謀とも言える行動に出たのである。
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