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「ハア、ハア。しっ翔の奴、……いっつも本気なんだから……」
四バカの中で1番体力のない一は、ヘトヘトだった。
やっとのことでクラスに到着し、
「よし、頑張るぞ!」
ドアを開けようとして、
バンっ!!!
ドアが勝手に開き、1人の美少女が走り抜けていった。
「?」
「「「紗耶香さん、待って~」」」
一が不思議に思っていると、男子の一団(本人非公認のファンクラブ)が、どっとでてきた。
そこに居たものを無視して。
やがて静かになった頃、クラスのとある女子達がドアから顔を出した。
「全く、男どもは……」
「でも、紗耶香ちゃん本当に可愛いしねぇ~。……あれ? これ何かな?」
目の前には、見るも無惨な死体が1つ転がっていたと言う。
・
・
・
「やっ、山崎紗耶香(ヤマザキサヤカ)です。よろしくお願いします……」
そしてHRとなり、自己紹介の時間となった。
(やっ、山崎さんって言うのか……。確かに可愛いなあ)
黄泉の国から賄賂で復活した一も、みとれていた。
肩より少し長いくらいの綺麗な髪の毛。おっとりした雰囲気で、成績は学年トップクラス。スポーツは不得手だが、去年のミスコン1位の美少女だ。
「「「我々があなた様を、全力でお守りいたします」」」
「ひっ、……よっよろしくお願いします」
紗耶香はファンクラブの気迫に圧され、涙目になっていた。
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