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「あははっ、面白かった」
功太は、翔をからかえた事に満足げな様子。
「そういえば、中学の時もC組だったっけ。……運命かな?」
そんなどうでも良いことを考えながら、功太は新しいクラスに入っていった。
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10分後。
「功太。お前、笑いすぎだろ」
「ははっ、だって君面白い顔してるし」
「なんだと!!!」
あっさり新しい友達をつくり、笑っている功太がいた。
(へえ、可愛い子が多いクラスだね。チャンス多そう)
遊びながらも、功太はしっかりとチェックする。
抜け目ない。
「ねえねえ、私たちも混ぜてよ」
「いいよ」
20分後には、女友達もちらほら。
ある種の才能である。
(いっつも友達は多いんだけど、それ以上にはみてもらえないんだよなぁ……)
それが功太の悩みである。
明るくいつも笑顔な功太だが、友達で終わらされてしまうのだ。
(まあ、楽しいんだけどね。でも、それじゃ彼女できないしなあ……)
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そうこうする内に、放課後になった。
「そうだ! これからみんなで遊びに行かない?」
「あっ、いいねいいね。あたし行くー。功太君は?」
女子達の提案を、功太は少し考えて、
「……ごめんね。今日は無理なんだ」
と、答えた。
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