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「さてと、そろそろクラスに行きますか」
翔から逃げて10分後。
守の体力は回復し、お腹も満たされた。
実は朝ご飯(いなり寿司)を食べていたのだ。
そろそろ鐘がなってしまう。
(いきなりの遅刻は、さすがにマズイか……)
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クラスに入ると、ほとんどの生徒が既に席についていた。
特に変わったところもない、普通の雰囲気のクラスだ。
(えーと、席は……あそこか)
窓際から3列目の一番後ろだ。
(隣は遅刻か? ……まあ、どうでもいいか)
席につくと、去年一緒のクラスだった友達Cが話しかけてくる。
「おい、遅刻ギリギリかよ。相変わらずだなあ」
「そっちのアホ面もな」
「言ったな!」
そんなやりとりをしていると鐘がなった。
「はい。じゃあ席について」
中年くらいの男の先生だ。
(……つまらないな)
2年生は中ダルミがなんじゃかんじゃと、どうでもいい話をする中年担任。
守がそれを右から左に流していると、
バンッ!!!
「おっくれた~!!! でも、ギリ間に合った~」
場の空気を一切無視して一人の女の子が飛込んできた。
……ドアを蹴り倒して。
「あっ、先生おはようございます。2年D組21番杉谷操(スギタニミサオ)、只今到着しましたー」
女の子はニコ、っと挨拶をした。
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